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【体験談】不育症・習慣性流産を経験した私がタイで授かったいのち

H.S.さん

2018年6月、サミティヴェート病院スクムビットにて帝王切開で息子を出産しました。

 

私は、妊娠しても流産してしまう不育症、習慣性流産に長年苦しみ、何度も絶望的な気持ちを経験しました。

詳しい検査ののち、「プロテインS欠乏症」という血液凝固因子障害(血液の固めたり溶かしたりする働きがうまくできず、

胎盤や臍帯で血栓などができやすくなり、赤ちゃんに栄養や酸素が行き届かなくなるため、流産や死産の原因になる)が原因であると判明。

 

赤ちゃんがお腹で育たない理由が分かっても、私のこの不育症の原因を理解して

きちんと妊娠継続に対応できる医師が見つからずに、様々な医師や病院を訪ねました。

そんな中、サミティヴェート病院スクムビットの産婦人科医、ブンシリ先生(Dr. Boonsri)が

バンコクでは数少ない不育症に詳しい医師だという情報を聞き、早速予約を取りました。

 

ブンシリ先生に最初に診てもらったのは妊娠初期、12週の時です。ブンシリ先生は、ハイリスク妊娠の専門医でした。

「あなたのようなケースの人も何人も出産していますよ。大丈夫ですよ。心配しないで。」と、

緊張気味の私に声を掛けてくださり、とても心強く感じたのを今でも覚えています。

病院からの帰り道では涙があふれて止まりませんでした。

 

この日、クレキセンというヘパリン注射を処方されました。

ヘパリンは血液凝固因子の働きを抑制して血栓を予防する治療薬です。

この日から出産の24時間前まで、ヘパリンの自己注射を毎日毎日打ち続けました。

注射の痛みで何度も心が折れそうになりましたが、診察のたびに元気に大きく育っている息子を見ると励まされました。

毎日続けるのは本当に辛かったですが、息子も頑張っていると自分を励まし、頑張りました。

 

妊娠、出産は奇跡の連続と言われますが、息子を無事出産する事が出来たのは

ブンシリ先生の豊富な知識と努力のおかげだと思っています。

ここバンコクで、ブンシリ先生に出会えたからこそ、息子を出産する事が出来ました。

おかげさまで息子もスクスク育ち、毎日幸せをかみしめています。

自分の子どもを自分の腕に抱くことができる日が来るなんて夢のようで、感謝してもし尽くせません。

本当にありがとうございました。

  

不育症(反復・習慣性流産)とは

赤ちゃんを望んでいるのに、なかなか妊娠しない不妊症は広く知られるようになった一方で、

妊娠はするけれど流産を繰り返す不育症はまだまだ認知されていない。

妊娠しても、流産や死産を繰り返し、結果的に元気な赤ちゃんを得ることができない状態を不育症と呼んでいる。

 

厚生労働省不育症研究班は2回*流産を繰り返した場合には、その原因を探すための検査を開始することを提唱。

原因(リスク因子)には、子宮形態異常、甲状腺異常、血液凝固因子異常、夫婦どちらかの染色体異常、免疫機能異常などがある。

 

参照:厚生労働省研究班

http://fuiku.jp/fuiku/

 *検査を開始すべき流産の回数については現在のところ様々な議論がある。

 

プロテインS欠乏症とは

プロテインSという血栓を予防する物質が減少している症状。

血栓症を起こしやすく、女性においては習慣性流産を起こしやすいとされている。

 参照:難病情報センター

http://www.nanbyou.or.jp/entry/2571

 

主治医:

ブンシリ・チャンラチャグン助教授 

Assoc. Prof. Boonsri Chanrachakul, M.D.

産婦人科医。母体・胎児専門医。タイ、英国などで医学を修める。ハイリスク妊娠・ハイリスク胎児、具体的には合併症(内科系・外科系)妊娠、産科合併症(妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・切迫早産・抗リン脂質抗体症候群・子宮内胎児発育遅延など)、多胎妊娠などを専門に診ており、日本人妊婦のハイリスク妊娠管理ケースも数多く担当している。

主治医:

Assoc. Prof. Boonsri Chanrachakul, M.D. Summary:

Obstetrics And Gynaecology

Maternal And Fetal Medicine