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タイで肝臓にやさしい忘年会・新年会シーズンを送る方法

年末年始のこの時期はここタイでも何かと飲み会が多い時期ですね。健康に気をつけながら肝臓にやさしくパーティーを楽しむ方法を紹介します。

 

空きっ腹にビールは考えもの

空きっ腹に流し込む一杯目のビールほど美味しいお酒はありませんが、実はこの時、胃や肝臓は悲鳴を上げています。空っぽの胃にとってアルコールは刺激が強すぎるので、胃の粘膜がやられてしまいますし、肝臓がしっかり働くためにはたんぱく質やビタミンが必須だからです。

空腹で会に臨まず、到着する前に軽くスナックなどを食べておきましょう。こうすることで、酔いやすい状態を避けることができ、かつ脂肪が多く塩分や糖分がたっぷりの味付けの濃い料理を食べ過ぎないようにすることができます。

 

料理の楽しみ方

気を遣いたいのが「おつまみ」。良質のタンパク質を摂取し、ビタミンの豊富な食事をとりながら、日本酒であれば1日に1~2合(180~360ml)までのお酒※をゆっくり飲めば、肝臓に負担をかけず、お酒を楽しむことができます。

※女性や肥満者、アセトアルデヒド脱水酵素活性欠損者(アルコール分解能力の低い人)は肝障害が生じることがあるので、注意が必要です。

また食事は、野菜サラダから食べるようにしましょう。クリーム系のドレッシングは避け、ゆで卵や鶏肉が入ったサラダにすると、満足感を得られる良いスターターとなります。ゆで卵やだし巻き卵などの卵料理は肝臓のアルコール分解能力を高めてくれるおすすめのおつまみです。卵には二日酔い防止のドリンクなどにも含まれている「メチオニン」という必須アミノ酸が多く含まれているため、肝臓の負担を和らげてくれます。低脂肪の鶏肉からは肝臓の修復や再生に必要な必須アミノ酸を摂ることができます。また枝豆や豆腐などの大豆・大豆製品は必須アミノ酸だけでなく、アルコールの代謝を助けるビタミンB群やその他のミネラルも豊富に含まれているのでおすすめです。逆に、脂肪分の多い肉は、胃腸にも肝臓にも負担をかけてしまうので、避けたほうが無難です。

わかめや昆布、もずくなど海藻類に含まれているぬめり成分「フコダイン」は、二日酔い防止に役立ちます。海藻サラダにわかめの酢の物、もずく酢におでんの昆布などなどの海藻おつまみ。和食レストランでの飲み会があればぜひ、探してみてください。

飲みすぎにも注意する一方で、食べ過ぎにも注意しましょう。大量の脂肪の摂取により中性脂肪が体内に増え、脂肪肝になる可能性が高まります。脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたくさんたまった状態でいわば「フォアグラ状態」。飲酒が脂肪肝の直接の原因であること、また脂肪肝から肝硬変や肝臓がんへと進んでしまう場合があることが分かっています。

 

肝臓の脂肪量や硬さを測定するフィブロスキャン(超音波エラストグラフィー)

肝臓は、肝炎ウイルス感染やアルコール過剰摂取により硬くなると、機能に支障をきたし、肝硬変や肝がんに至る場合もあります。肝臓の硬さや脂肪量といった状態を知ることで、病気の進行がどの程度にあるかを知ることができます。

これまで肝臓の硬さや脂肪量(脂肪蓄積量)を計るには、肝臓に針を刺して採取した組織を調べる「肝生検」が一般的でしたが、フィブロスキャンは体に傷をつけずに、痛みなく短時間で精度高く数値化することができます。

患者さんの身体への負担がないため、繰り返し計測できるのも特長です。慢性肝疾患などの患者さんの治療前後の数値を比較でき、症状が改善されているかといった評価を適正に行うことができます。

 

検査の方法

検査は消化器科外来で行います。検査前に少なくとも2時間の飲食制限が必要です。右脇腹の肝臓のあたりにプローブを当て、2種類の波(超音波とせん断波)による弱い振動を与えます。軽くトントンという刺激を感じますが、痛みはありません。

フィブロスキャン

2,100THB

※健康診断プログラムへの「追加オプション」として受診した場合の費用です。どのプログラムと組み合わせて受診するかを予約時にお知らせください。

※費用は事前の予告なく変更されることがあります。

※健康診断の詳細・ご予約はこちらからどうぞ!

健康診断センター/年次健康診断・人間ドック

 

「適量」を守って楽しく飲もう

肝臓を気にかけながら飲み会に臨めば、これまでよりは飲み会の次の日が楽になります。しかしそれでも許容量以上のアルコールは、どうしても肝臓に負担をかけてしまいます。

大切なのは結局のところ「適量を守ること」なのです。健康な身体で楽しくお酒を飲むためにも、肝臓をいたわった飲み方を心がけましょう。

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Pusadee Rojpalakorn, M.D. Summary: Internal Medicine Internal Medicine