【タイ在住者必見】知っておきたいレプトスピラ症について

 

タイは2018年5月26日より雨季に入ったと、タイ気象庁が宣言しました。雨季は10月末頃までという長い期間続きますが、この期間バンコクの病院では「感染症」の患者さんが増えます。

 

タイにはいろいろな感染症がありますが、今回はあまり聞きなれない「レプトスピラ症(ワイル症)」についてご紹介したいと思います。

 

われわれ日本人にはあまり馴染みのない病気ですが、ご自宅の近くがスコールが降ると冠水してしまう、という方や、タイでウォータースポーツを楽しむ機会のある方は、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

レプトスピラ症(ワイル症)とは?

病原性レプトスピラという細菌に感染して起こる感染症。この病原性レプトスピラはネズミや豚などの保菌動物の腎臓にたまり、尿中に排出されます。その尿で汚染された水や土壌 から、経口・経皮感染で人間も感染します。

 

1970年代前半までは日本でも年間50人以上の死亡例が報告されていましたが、衛生環境の向上などにより日本では近年は患者数が著しく減少しています。一方、タイでは毎年数千人規模で流行し死亡者も出ており、世界的に見てもレプトスピラ症のメッカと言えます。特に雨季は患者が増えます。

症状について

レプトスピラ症は急性熱性疾患です。5-14日間の潜伏期間ののち、38~40度の発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、目の充血などが生じます。治療にはペニシリンなどの抗菌薬の投与が行われます。

 

軽い場合には風邪のような症状のみで良くなる場合もありますが、黄疸、さまざまな器官からの出血、腎不全を伴って重症化し、死に至るケースもあります。

なぜ雨季に注意が必要か?

 

注目すべきは、「ネズミや家畜、イヌ・ネコなどの保菌動物の尿で汚染された水や土壌、食物から、口や皮膚を通して感染する」点。

 

バンコク市内、日本人の多いトンローなどの路上でも、走るネズミの姿を見かけたことがある、という方はいるのではないでしょうか。そして、雨季のスコール。大雨が降ると、スクンビットエリアもあっという間に冠水してしまいますよね。

 

みなさん、むやみに水に浸かったバンコクの道をバシャバシャ歩かないでください!!水に浸かった脚に切り傷や発疹などがあると感染の危険が何倍も増します。どうしても歩く必要がある際には長靴を必ず履く、防水タイプの絆創膏を傷口に貼るなどの対策をしましょう。

 

また、川や湖での遊泳やトライアスロン、トレッキングで河を渡るなどのウォータースポーツをする機会がある際にも気をつけましょう。

 

さらに、万が一、冠水した道を歩いてしまったという後や、ウォータースポーツの後には石鹸、温水でシャワーを必ず浴びてください。

 

感染を疑うような機会があり、高熱が出たり、目が充血してきたという場合にはすみやかに医療機関にかかりましょう。

 

参考文献: World Health Organization, Media centre, Fact sheets, Leptospirosis

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