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タイにおけるデング熱の流行状況と対策方法について

バンコクは暑い季節が終わり、そろそろスコールの降る雨季が本格化しますね。雨季は5月中旬から10月末までという長い期間ですが、この期間バンコクの病院では「感染症」の患者さんが増えます。感染症と言っても色々な病気がありますが今回は「熱帯ならではの病気」をいくつか取り上げたいと思います。今回は、デング熱です。

デング熱とは

2014年に日本でも流行し症例が多数報告されましたので、日本人にも認知度が高い病気だと思います。熱帯や亜熱帯に広く生息するネッタイシマカなどの蚊が媒介する感染症です。潜伏期間は3~7日ほどで、発症すると急な高熱、頭痛、関節痛などの症状を伴います。重症化すると死に至る可能性もある、注意したい病気です。

タイでは年間を通じて発症が見られますが、特に患者が増えるのは蚊の繁殖する雨季。タイ国保健省の発表によると、2018年は年初から5月8日までの時点で、すでにデング熱感染者は9,577人、死者が14人となっています。

デング熱について知っておきたいこと

  1. 雨季に流行る。バンコクでもデング熱にかかる。
  2. 解熱鎮痛薬としてのアスピリン系の薬(バファリンなど)はライ症候群や出血傾向を高めるので飲んではいけない。タイで高熱が出たらまずは医療機関を受診を。
  3. 効果のある治療薬がない。蚊に刺されないことが唯一の予防法。
  4. ヒトからヒトへ直接感染することはなく、感染者を吸血した蚊が、他のヒトを吸血することにより感染が拡がる。

確認しておきましょう

とにかく予防が大切な病気です。デング熱を媒介する蚊は日中に活動します。蚊に刺されないように細心の注意を払いましょう。

  • 網戸・ドア、部屋の中を確認。部屋に蚊が入ってくる隙間や穴はありませんか?部屋の中の花瓶や、観葉植物のトレイ、排水管など、水が溜まる場所はありませんか?

 

  • ベージュや薄いグレーなど薄い色の服を選ぶ。蚊は明るい色の服を好んで集まる傾向があるとされています。できればナチュラルカラーの長袖・長ズボンを身につけ、靴下をはきましょう。

 

  • 蚊よけグッズの購入。タイには大抵のスーパーで虫除けの商品が販売されています。蚊取り線香や虫除けスプレーはもちろんのこと、日本でもよく目にする、部屋で使う液体タイプのベープもあります。お子さんには、服に貼るタイプの虫除けシールや腕につける虫除けリングも。大きな子ども用品店で見つかります。

 

  • 虫除けスプレーの塗り方の確認。日焼け止めを先に塗り、虫除けスプレーをその後に。また汗は、塗った虫除けスプレーの効果を薄めるだけでなく、蚊をよせつけてしまいます。汗をかいたら汗を流して、もう一度蚊よけスプレーをつけましょう。

 

  • 屋外で活動する際には、特に足元に注意。アウトドアの席を設けているレストランでは、虫除けスプレーや蚊取り線香を置いてあるとことがほとんどですので、店員さんに聞いてみましょう。
蚊よけスプレー(สเปรย์กันยุง)はありますか?ミー・スプレー・ガン・ユン・マイ(カ/カップ)?
蚊取り線香(ยากันยุง)はありますか?ミー・ヤー・ガン・ユン・マイ(カ/カップ)?

最後に

いかがでしたでしょうか。

感染に気を付けたいのは、子ども、慢性病にかかっている人、高齢者とされています。しかしながら統計上はタイではデング熱に感染し症状が出る人の8割が5歳~34歳と報告されており、働く世代も注意が必要です。

 

※小児に対する虫除け剤の使用については、厚生労働省検疫所のこちらのページをご覧ください。

http://www.forth.go.jp/useful/attention/14.html

参考文献:

Centers for Disease Control and Prevention: Dengue

Ministry of Public Health Thailand, Department of Disease Control-สถานการณ์ โรคไข้เลือดออก ข้อมูล ณ วันที่ 10 พฤษภาคม 2561

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