Share the message

麻しん(はしか)が日本で流行のきざし ― 1度確認しておきましょう

麻しんウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染で人から人に感染します。感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。

 

日本では2018年3月末から沖縄県で麻しんの患者数が増加し、2018年4月27日までにその数は80人近くになっています。名古屋市でも、沖縄訪問後に麻しんを発病した患者から二次感染がおきている模様です。(国立感染症研究所 2018年4月19日)。

 

日本ではゴールデンウィークで人の移動が多くなることから、早期発見や感染防止の注意喚起が行われています。

 

また、フィリピンでも麻しん患者が増加中、ヨーロッパでもフランス(4月中旬までに1,300人超)やイタリアで麻しんの患者が増加しています(ヨーロッパCDC 2018年4月13日)。これらの国々に渡航の予定がある場合には、十分な注意が必要です。

 

なお、ここタイでは、麻しんは撲滅されておらず、常に感染者は出ている状況です。この機会に、1度下記を確認しましょう。

 

予防接種を受けていない世代も

 

  • 麻しんの予防接種を2回受けていますか?
  • 麻しんにかかったことがありますか?

 

特に20歳代後半から40歳代前半の世代は、「麻しん」の予防接種を受けていなかったり、1回だけの接種で追加接種をしなていなかったりするために、麻しんへの免疫が十分でないとされています。

 

麻しんの予防接種を受けているか、麻しんにかかったことがあるかどうか、自分の母子手帳などを確認しましょう。なお、麻しんに感染して回復した人には、生涯にわたり免疫が維持されると言われています。

 

麻しんの感染力はインフルエンザ以上です。流行のきざしがある日本からタイへ持ち込まれる可能性、また、タイで感染するリスクもある中、自分のワクチン接種と罹患の履歴をよく調べて、免疫が低いと思われる方は、接種を検討しましょう。

 

妊娠中に麻しんにかかると流産や早産を起こす可能性があります。妊娠前で、ワクチンが未接種かつ麻しんにかかったことがない方は、ワクチン接種を受けることを積極的に検討すべきです。一方で、すでに妊娠している方はワクチン接種ができませんので、麻しんが流行っている土地では外出や人混みを避けるような注意をしましょう。

 

麻しんの予防接種

 

麻しんウイルスは手洗い、マスクのみでの予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。

 

麻しんワクチンを接種することによって、ほとんどの方が麻しんウイルスに対する免疫をつけることができます。また、2回ワクチン接種を受けることで1回の接種では免疫がつかなかった方の多くが免疫を獲得できます。さらに、接種後、年数がたち、免疫が低下してきた人に対しては、2回目のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。

 

タイには麻しんのみのワクチンはありませんので、麻しん・おたふく・風しん混合ワクチン(MMR ワクチン)を受けることになります。単独の麻しんワクチンの代わりに混合ワクチンを接種しても、健康への影響に問題はないと言われています。むしろ、含有されている風しんやおたふく風邪の予防にもつながるというメリットがあります。

 

特に、風しんは1979年4月2日~1987年10月1日生まれの世代の間でワクチン接種率が低いために免疫も低いとして、ワクチン接種が励行されています。特に妊娠を希望している女性とそのパートナーの方は、妊娠初期の風しん感染によって引き起こされる、赤ちゃんの先天性風しん症候群予防のためにもワクチン接種を検討ください。

 

サミティヴェート病院スクムビットでは、常にMMRワクチンを準備していますが、受診にあたっては下記をご参照ください。

 

  • 感染症専門医との予約をお勧めします。
  • ワクチン接種履歴が分かるものをお持ちください(できれば)。
  • 医師の問診の後、必要に応じて、どれだけ免疫を持っているかを確認するために採血して抗体価検査を行うことがあります。結果が出るまで数日かかります。
  • 抗体価検査をした場合は、免疫が不十分な方は、再度来院してワクチン接種をします。

 

ご予約・ご相談は日本人相談窓口までどうぞ。電話:020-222-122~124

 

麻しん

以前は子どものうちに「はしか(麻しん)」に感染し、免疫が得られることが多かった。予防接種の普及で、自然に感染する子どもの数が少なくなっている。大人にとっても、肺炎や中耳炎などの合併症や重症化すると後遺症を残したり、死亡することもある深刻な病気。感染の約10日後に、38℃程度の発熱やかぜ症状がはじまり、2~3日発熱が続いたあと、再び39℃以上の高熱とともに発しんが出る。妊婦にとっては流産や早産の原因にもなる。

 

参照:

国立感染症研究所 感染症疫学センター  (掲載日 2018年4月20日)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/655-disease-based/ma/measles/idsc/7990-measles20180419.html

 

厚生労働省 麻しんについて

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

 

Rate This Article

User rating: 3.82 out of 5 with 11 ratings