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【タイ在住の親必見!】子どもを「二次溺水」と「脱水症」から対処する方法

タイの3月から5月は一年で最も気温が高い暑季です。大人は暑さが身にこたえますが、子どもたちはいつでも元気いっぱい。毎日のように元気に外を駆け回ったり、海やプールで泳いだりしているのではないでしょうか。

室内外での体温調整が難しいこの季節に多いのが、体がだるい、食欲が出ない、気持ちが悪いなどの体調不良。

こんな体調不良に悩まされたら、それは脱水症状かもしれません。

今回はそんなタイの暑季に気をつけたい、子どもの「二次溺水」と「脱水症」の原因と対処方法についてご紹介いたします。

水遊びの後に注意!小児の二次溺水

二次溺水は、プールや海で危うく溺れかかった後に、数時間後、数日後になって症状が現れるもので、できるだけ早く病院に行き、診察を受けることがとても大切です。

二次溺水とは?

溺れそうになった子どもは、助けられてから水を吐き出し、回復したように見えます。しかし、それでも肺に水が残ってたまっていることがあります。肺に水が溜まると呼吸をしても酸素が十分に肺に取り込まれません。この状態が続くと血液中の酸素が不足して衰弱し、治療をしなければ呼吸困難となり、死に至ることもあります。

通常の溺水と異なり、二次溺水は1時間後、時には数日経ってから症状が現れることもあり、実に72時間後に生じたケースもあります。

原因

肺に水が一気に入る通常の溺水と異なり、二次溺水は約120ミリリットルの水でも起こり得ます。

肺内に水が吸引されると、肺表面活性物質(肺サーファクタント、肺呼吸をスムーズにするために肺胞に分泌されている界面活性剤)が希釈されてしまいます。身体はこの希釈を感じると浸透圧のバランスを保つため体液を取り込もうとするため、この状態を放置しておくと、肺胞の中にゆっくりと血液の液体成分が染み出し(肺水腫)、肺で酸素の取り込みが障害されて呼吸不全に陥ります。

注意したい症状

二次溺水の典型的な兆候は、呼吸が苦しくなる、咳や痰が出る、眠たくなる、全身の倦怠感、唇や皮膚が紫色になる、胸の痛み、嘔吐、普段と違うぐずり方をする、などです。水遊びの後にこのような症状がみられたらすぐに医師の診断を受けましょう。いったん症状が治まったように見える場合も容体が急変することがあります。子どもの状態に十分注意を払い、少しでも心配な場合は病院に行きましょう。

 

二次溺水は、親と子どもがきちんと症状に気づいていれば予防できます。危ないからと言ってプールに入らせないなど、水から遠ざけるのではなく、危険を正しく察知することが重要です。泳いだ後には子どもの様子をしっかり観察しておきましょう。

タイならではの知っておきたい小児の脱水症

2歳以下の幼児、特に乳児は脱水になりやすいのはご存知でしょうか。年齢が小さいほど体内の水分量が多く、それを補充するために必要な水分量が多くなります。水分補給量が少ないと子どもは容易に脱水に陥りやすいので特に注意が必要です。タイの暑季に気を付けるべき症状や兆候などをご紹介します。

脱水症とは?

脱水症は、水分の摂取量よりも失われる量の方が多くなった場合に発症します。

原因はさまざまですが特にタイの暑季には、暑い気候や炎天下でさらされながら運動をする、といった機会もあるかと思いますので、体内から水分を大量に失うこと(過度な発汗)が主な原因となってきます。

症状と対処

普段よりおしっこの量が減っていませんか?軽度の脱水では尿量の減少がみられます。軽度の脱水症であれば、通常は水分(白湯、麦茶、経口補水液)を飲むとしばらくして症状が和らぎますので注意深く観察をしてあげてください。

中等度以上の脱水になると以下のように様々な症状が出てきます。

  • 泣いているのに涙が出ない
  • 汗の量が少ない(脇に汗はかいていますか?)
  • 唇や皮膚が乾いている
  • 目が落ちくぼんでいる
  • 皮膚緊張度の低下(腕の皮膚をつまんでも、元の状態に戻るのに2秒以上かかる)
  • 全身がだるい

 

特に小児では、泣いている時に涙が出ているかどうかに注意する必要があります。また、小児の脱水症で重要な点として、必ずしものどの渇きを伴わないということです。水分を摂っていなくても、子どもはしばらくのどの渇きを感じないことがあり、特に湿気の多い気候の場合、のどが渇いているかどうかの判断が難しくなります。

 

なお、重度の脱水症になると命にかかわることもあるため、気になる場合には速やかに病院を受診しましょう。入院して点滴などの治療を受ける必要があります。

予防のために

乳幼児や小児は、体内を占める水分量が大人よりも多く、またのどが乾いていても自分の意志で水分補給がなかなかできないことが多いでしょう。お家の方がきちんと発汗や身体の様子を観察しながら、少なくとも1日に2~3リットル、長時間屋外に出る場合は、これよりも多めの水分をこまめに摂取させるように心がけましょう。

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